資生堂×マクアケ--共同プログラムで、新製品を生み出す試み

 マクアケは8月29日、資生堂の新研究開発拠点「資生堂グローバルイノベーションセンター」によるオープンイノベーションプログラム「fibona」に参画すると発表した。

 資生堂の研究開発部門発のアイデアを新製品として生み出し、同社が運営するクラウドファンディングサービス「Makuake」を出口にイノベーションの創出をサポートする取り組み「fibona with incubators program」を開始する。

 fibonaは、資生堂 R&D戦略部が中心となり、社外との接点から新たなイノベーションを起こすことを目的にしたオープンイノベーションプログラム。7月に開始したスタートアップ企業との取り組み「fibona with startup」に加えて、今回発表した共同プログラムfibona with incubators program、社外のイノベーターによる講演「fibona with innovaters」など複数のプログラムによって構成されている。

 今回開始するfibona with incubators programは、資生堂の研究開発部門発のアイデアをビジネスとして昇華させ、新製品や新サービスの創出に挑戦する「Makuake Incubation Studio(MIS)」との共同プログラム。

 ビジネスモデルの設計や製品の企画立案など、研究知見やアイデアを形にし、最終的にMakuakeでのプロジェクトの実施を通じてテストマーケティングを行うという。また、半年以上の期間にわたり、ワークショップ形式でプログラムを実施するという(全9回)。

 MISは、大手メーカーを中心に、研究開発技術を活用した新製品の企画からMakuakeでのプロジェクトを通した販売・分析までを一気通貫で並走する、同社の専門部署によるインキュベーション支援事業。Makuakeを出口に、企業の中にある研究開発技術や企画を製品やサービスに仕立て、事業として生み出すことで、新規事業開発と実践による人材育成を同時にサポートしている。

 なお、MISではこれまで、シャープ、キングジム、ライオンなどの大手メーカーを中心に、20社以上の研究開発技術を活用した新製品開発・テストマーケティング・新規事業化支援に携わっている。

 今回のfibona with incubators programでは、その知見やMakuakeでこれまで6000件以上のプロジェクトをサポートしてきた経験を活用し、新製品の企画・開発に向けたワークショップから、実際の消費者にあたるMakuakeでのプロジェクト支援者の購買行動に基づいたテストマーケティングまでを幅広く支援。資生堂のイノベーション創出をサポートするという。

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