Spheroは米国時間8月23日、littleBitsの買収を発表した。新しい製品分野への参入を視野に入れているという。教育用エレクトロニクス市場の2大企業が合併する。学校や家庭で使用するSTEAM(科学、技術、工学、芸術、数学)教育向けの玩具の選択肢がまとめられ、Sphero製となりそうだ。
littleBitsは2011年に創業した。ブロックをつなぎ合わせて回路を作成できる、プログラム可能な複数のキットを販売している。littleBitsは、Marvelのスーパーヒーロー関連やスター・ウォーズのロボットを作れるものなど、学校や家庭用のSTEAM向けキットを提供している。
プレスリリースによると、littleBitsの創業者で最高経営責任者(CEO)のAyah Bdeir氏は、「littleBitsを離れ、次なる冒険を目指す」という。SpheroのCEOであるPaul Berberian氏がlittlebitsを引き継ぐ。Spheroは「国際的な成長を加速させ、他の製品や企業を買収して、STEAM製品やツールなどの自社のポートフォリオをさらに拡大する計画」だ。
Spheroは2018年にSpecdrumsを買収し、学校向けSTEAMの分野への参入を進めている。Spheroは多くの球体ロボットを製造しており、今秋には「Raspberry Pi」などのアドオンと連結できる拡張型ロボット開発キット「RVR」を発売する。littleBitsはまさに、Spheroがすでに進出を図っている分野に統合されうるモジュール型電子機器になる可能性がある。
ブロックのようなlittleBitsのモジュールを活用することで、Spheroは、LEGOや、教育現場をターゲットとするLEGO Educationが提供するモジュール型ロボットに対抗できる可能性がある。LEGO Educationは2019年に入り、新しい教育用ロボットキットをリリースしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」