CBSとバイアコムが再統合で合意--3兆円規模のメディア企業に

Joan E. Solsman (CNET News) 翻訳校正: 編集部2019年08月14日 11時04分

 10年以上前に分割した2つのテレビ番組制作会社であるCBSとViacomが米国時間8月13日、再統合することで合意した。時価総額約300億ドル(約3兆2000億円)の単一企業が誕生する。統合後の社名はViacomCBS。これにより、CBSやShowtimeなどのブランドが、Nickelodeon、MTV、BET、Comedy Central、Paramountなどのブランドと統合されることになる。

スター・トレック ディスカバリー
「スター・トレック ディスカバリー」は、CBSによるストリーミングの目玉シリーズの1つだ
提供:CBS All Access

 新たに台頭してきたハイテク業界の競合企業の規模に直面し、従来のメディア企業の間では買収と合併が相次いでおり、CBSとViacomの再統合もその流れを汲んでいる。NetflixとYouTubeはオンラインの視聴者を独占しており、時価総額が1兆ドル(約110兆円)周辺を上下するAppleやAmazonなどの企業は、ビデオ番組制作にますます力を入れるようになっている。これに対抗して、従来からのメディア企業は統合によって事業強化を進めている。

 ストリーミングが増加して従来の有料テレビが衰退するという情勢変化に直面する中、CBSとViacomの統合は、AT&TによるTime Warner買収とDisneyによるFox買収に続く、M&A(合併買収)の最新の動きである。

 (情報開示:CBSは米CNETの親会社)

 統合を促した最大の要因の1つが、動画ストリーミングだった。CBSとViacomは、統合することでD2C(direct-to-consumer)戦略をさらに適切に加速化させることができると述べた。この業界におけるD2Cは、ケーブルテレビ会社など従来のテレビ配信事業者を挟まずにサービスをストリーミングすることを意味する。

 統合には、規制当局の承認などの条件を満たす必要があるが、両社は2019年内の完了を見込んでいるという。Viacomの株式はCBSの株式に変換され、CBSの株主が統合企業の約61%、Viacomの株主が残りを所有することになる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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