オフィス向けのキャッシュレスなミニ無人コンビニ「600」を提供する600は8月7日、新型冷蔵ショーケースを発表した。内容量が増え、入る品数が20%アップした。新サイズでは、マンションの設置でニーズのある、ファミリーサイズの調味料やトイレットペーパーなどの日用品などにも対応できるとしている。
600の冷蔵ケースを使ったコンビニサービスは、本体に取り付けられたカードリーダーにクレジットカードをスキャンし、扉を開ける。RFIDタグの付いている商品を取り出すと商品金額が自動計算され、画面の指示に従って決済するしくみだ。
2018年6月のサービス開始から、最先端の購買体験を提供するサービスとして、東京23区内を中心に展開。600をオフィス内などに設置することで、オフィスビルのエレベーターやランチタイム時のコンビニなどでの行列で発生するロスタイムの解消や業務時間の効率化を図れる。利用企業に応じて品揃えのカスタマイズも可能だ。
LINEやSlackを通じて、商品の要望をチャットでコンシェルジュに直接依頼できる機能も備えるのも特徴の一つ。現在は20名〜50名程のスタートアップ企業から社員数1000人以上の大企業まで多くの企業が導入しており、設置契約数は88箇所を超えたという。
600 代表取締役の久保渓氏は、「月時で数百件の引き合いをいただいている。先進的な企業だけでなく、大きな大企業にも導入される事例もある。働き方改革、生産性の意識が高い会社であれば導入が進むという手応えを感じている」と説明。
「小型店舗は88箇所に成長。累計商品販売数も現在は5万3000個まで伸びている。売れる物もお菓子や飲料から日用品、マスカット、ミカンのようなフルーツも売れるようになってきている」と好調であることをアピールした。
久保氏といえば、水土日休みの週休三日制を採用していることを明かしたツイートで話題を集めた。「1日8時間勤務です!僕は子育て中なので、残業ほぼせず平日夜と水土日は子育てしてます!」とし、毎日が「休日」か「休日明け」か「休日前」なので頑張れる、と説明。週休3日を実現する組織体制について言及
久保氏は、600の前にも2010年から事業を立ち上げており、クレジットカード決済サービス「WebPay」をリリース後、LINEの傘下となりLINE Payの立ち上げに参画している。
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