「Funds」を運営するクラウドポートは8月5日、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、グローバル・ブレイン、三菱UFJキャピタル、SV-FINTECH Fundなどを引受先とした第三者割当増資により、合計6.3億円(7月31日契約完了分。同ラウンドでの調達予定総額は7億円)の資金調達を実施したと発表した。
同社では、さまざまな貸付ファンドに1円から投資できるオンラインマーケット「Funds」を2019年1月にリリース。およそ6カ月で1万人を超える投資家が登録しており、これまでに募集したファンドは累計で7社10ファンド、いずれも短時間で満額申込成立となっているという。
Fundsで取り扱う貸付ファンドは、利回りと運用期間が予定されているため相場による値動きがなく、投資後の運用中の手間がかからなかったり、利益が予想しやすいため投資計画の立てやすさが特徴という。ただし、元本割れのリスクがありつつも、銀行預金や国債よりも高い利回りが設定されているため、同社ではミドルリスク・ミドルリターンの金融商品と位置づけている。
現在、2019年中に20社のファンド組成企業との提携を目指して審査などを進めているが、高い審査基準を保ちつつ商品ラインナップの拡充を加速するため、今回の調達資金は、コーポレート部門の体制強化、プロダクト開発体制の人員増強および、認知向上を目的としたマーケティング活動などに当てるという。
加えて、個人の資産形成を推進すべく、現在日本において個人投資家の選択肢が限られているミドルリスクミドルリターンかつ、利回り予定型の投資機会を今後も提供する。資金調達の観点からは、Post-IPO企業を中心とした上場企業への成長資金供給のスタンダードとなることを目指し、同ラウンドで新たに加わった株主との協業も視野に、事業を拡大するという。
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