「シーマン」ゲーム発売20周年記念で、共感する対話エンジンの開発プロジェクト

 ユカイ工学とシーマン人工知能研究所は7月30日、業務提携を発表。共感する対話エンジン「ロボット言語」の共同開発と、シーマン人工知能研究所が2020年リリース予定としている「日本語会話生成エンジン」について、ユカイ工学による販売代理店事業の展開を行うという。

 ユカイ工学は、家族をつなぐコミュニケーションロボット「BOCCO」や脳波で動く「necomimi」など、コミュニケーションロボットなどを手掛ける会社。シーマン人工知能研究所は、日本語の口語ベースの人工会話エンジンを開発するベンチャー企業で、会話型育成ゲーム「シーマン」シリーズを手掛けた斎藤由多加氏が代表を務めている。

 共同開発を進めているロボット言語は、2020年初旬のサービス開始を目指してユカイ工学が開発を進めている、次世代版コミュニケーションロボット「BOCCO emo」上で動作するもの。ゲーム「シーマン」の発売20周年を記念して両社が決定したもので、シーマン人工知能研究所のクリエーターがエンターテイメント性の高い会話開発のノウハウを、BOCCO emoに生かしていくとしている。

コミュニケーションロボット「BOCCO emo」
コミュニケーションロボット「BOCCO emo」

 ロボット言語では、共感を1つのキーワードとして、対話エンジン、デバイス、ユーザ体験のアップグレードに挑むという。第1歩として、独自の文法体系を持つ原始的な音声言語を開発し、BOCCO emo に搭載。ユーザーはロボットとの共同生活を通じて次第にロボットの意図を理解するようになる体験を目指すとしている。

シーマン人工知能研究所とユカイ工学の挑戦
シーマン人工知能研究所とユカイ工学の挑戦

 日本語会話生成エンジンにおける代理店事業展開は、シーマン人工知能研究所が2017年から開発している「オギルビー」という名称の自律型会話エンジンを、ロボット以外のさまざまな機器にライセンス提供してゆくという。

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