ピースオブケイクは7月28日、同社が提供するメディアプラットフォーム「note」において、超高速のコミックビューアを開発し、実装したと発表した。第1弾として、7月28日に新設された「キャプテン翼 公式サイト」の「小学生編」の全話無料公開(8月31日までの期間限定)において、同ビューアが使用されている。
このビューアは既存のビューアと比べて、超高速なページ送りと表示速度を実現しており、従来のビューアでは体感できなかった、紙のようにパラパラとめくる読書体験を提供しているという。
Kindleで3600冊以上のマンガを購入している同社CXOの深津貴之氏が、既存のビューアに感じていた表示速度の遅さを改善したいと思い、取り組んだプロダクトなのだという。2019年のゴールデンウィークに、TypeScriptを用いて原型となるビューアを作成していた。今回発表したバージョンは、深津氏の作成したビューアをもとに、noteのエンジニアがさらなる改良を施したもので、レンダリングにWebGLを採用し、さらなる高速化を実現した。
今後は、キャプテン翼の公式サイトでの実証のうえ、2019年中にnote上での一般公開を目指すとしている。また、電子書籍のコミックマーケットをさらに支援し、盛り上げていくために、同ビューアを自社だけでなく、広く出版業界に提供することを検討するという。
さらに、noteに新設したキャプテン翼公式サイトでは、作品の公開だけでなくファンコミュニティ形成にも活用。他のサッカーメディア、サッカーファンの記事との連携で、作品を軸にサッカーの文化を盛り上げていく予定だという。
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