米国家安全保障局(NSA)がサイバーセキュリティ指令部を設置し、「ホワイトハットの使命を復活させる」という。このサイバーセキュリティ担当部門は10月1日から始動する予定だ。
サイバーセキュリティ指令部の責任者には、現在NSAの作戦指令部の副部長補佐を務めるAnne Neuberger氏が就任すると、NSAは7月23日に発表した。Neuberger氏はこれまで、NSAの最高リスク責任者、作戦副部長、「Russia Small Group」と呼ばれる組織の責任者を歴任してきた。Russia Small Groupは、2018年の米中間選挙期間中に、外国による選挙への干渉を阻止する役割を果たしたと、米CNETの姉妹サイトである米ZDNetは報じている。
NSAは23日の発表の中で次のように述べた。「サイバーセキュリティへのこの新たなアプローチにより、米国土安全保障省の連邦サイバー軍や米連邦捜査局(FBI)といった米政府機関の主要なパートナーと連携するうえで、NSAがよりよい位置につけるだろう」
「また、当局が顧客との情報共有を向上できるようになることで、顧客は悪意あるサイバー活動に対する防御を備えられる」(NSA)
正式な発表は、NSA長官のPaul M. Nakasone氏が23日、ニューヨークのフォーダム大学で開催されている国際会議「International Conference on Cyber Security」での講演中に行った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」