米連邦取引委員会(FTC)は近く、Facebookが電話番号の取り扱いについてユーザーに誤解させ、写真タグ機能ついても情報の提供が不十分だったとする申立書を提出するという。The Washington Postが米国時間7月23日に報じた。FTCは先週、Facebookと和解に達したが、この申立書は和解合意書とともに提出されるという。
FTCはこの申立書の中で、Facebookによる以前の2段階認証の取り扱いについて懸念を示している。2段階認証とは、ユーザーがFacebookにログインしようとするたびに、SMS経由で1回限りのパスワードを発行する機能だ。だが、Facebookは一部の広告主に対し、2段階認証用に電話番号を追加したユーザーを広告のターゲットにすることを、おそらくユーザーの同意を得ずに許可していたと、The Washington Postはこの件に詳しい情報筋の話として報じた。
FTCはまた、Facebookがユーザーに対し、写真タグを追加する人物を識別したり勧めたりする機能を無効にできることを十分に伝えていなかったと主張すると報じられている。
情報筋がThe Washington Postに語ったところによると、FTCの申立書と和解合意書の内容は7月24日に発表される見込みだという。和解に関しては、Facebookが過去に起こしたプライバシー関連の問題をめぐり、50億ドル(約5400億円)という記録的な制裁金がFacebookに科せられると報じられた。
FTCは2018年、英国の政治コンサルティング会社Cambridge Analyticaが、Facebookユーザーの許可なく8700万人分ものデータにアクセスした問題を受けて、Facebookに対する調査を開始した。Facebookは自社のプライバシー慣行を強化することで米政府と合意したが、FTCはFacebookがその合意に違反したかどうかを調査している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力