「Suica」未導入でもスマホを定期券に--JR東日本が9月からモニタリングを実施

 JR東日本とウェルネットは7月10日、「スマホ定期券」のモニタリングを実施すると発表した。

 スマホ定期券は、ウェルネットが提供するスマホアプリ「バスもり!」を活用するサービス。スマートフォンの画面に定期券を表示し、列車に乗車できる。静止画や動画による複製を防止する機能を搭載するほか、券面への顔写真表示、有効期間前後の券面表示制限などにより、不正利用の防止に対応している。

スマホ定期券の画面イメージ
スマホ定期券の画面イメージ

 スマホ定期券では、スマホ上で定期券を購入できるため、従来のように駅窓口に出向く必要がなくなる。定期券購入代金の支払いは、クレジットカード決済のほか、コンビニや金融機関のATMなどに対応。ウェルネットが提供する支払いアプリ「支払秘書」を使用すれば、クレジットカードを持たずとも定期券購入がスマホで完結する。また、通学定期券の購入時にはこれまで通学証明書の提示が必要だったが、学校と連携することで、この資格確認を省略することができる。

 JR東日本では首都圏や仙台・新潟エリアにおいて、駅窓口へ出向かずとも「モバイルSuica」によって定期券が購入できるサービスを展開している。しかしながら、Suicaを始めとする交通系ICカードを導入していない路線では、定期券購入のために駅窓口へ出向く必要があり、利用者の負担となっていた。

 スマホ定期券のモニタリングは、9月1日から2020年3月31日まで実施。奥羽本線や小海線、飯山線といった、Suicaを導入していない9路線にて、高校生用の通学定期券を対象に実施する。

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