サムスンのモバイル部門を率いるDJ Koh氏は現地時間7月1日、折りたたみ式スマートフォン「Galaxy Fold」について、製品の十分な準備が整う前に市場への投入を急いだことを認めた。しかし、2000ドル(約22万円)近い価格の商品を予約注文し、2カ月以上も待たされている顧客への謝罪の言葉はなかった。Koh氏はまた、すでに66日遅れている同端末の新しいリリース日を明らかにすることもなかった。Galaxy Foldは当初4月26日に発売予定だったが、その数日前に発売延期となっている。
「恥ずかしいことだ。準備が整う前に押し進めてしまった」と、Koh氏はソウルで開催されたThe Independent紙を含む記者会見の場で語った。「私がこの折りたたみスマホの問題を見逃したことは認めるが、現在当社はその解決にあたっている」(Koh氏)
端末をテストした一部のレビュアーから、折りたたみ画面に複数の問題があるとの報告が上がったのを受け、サムスンはGalaxy Foldの発売を延期している(米CNETに届いたレビュー用端末に問題はなかった)。Galaxy Foldは閉じた状態では4.6インチの従来の携帯画面だが、開くと7.3インチのタブレットサイズの画面になる。
Koh氏は、サムスンが「目下2000台以上の端末を全ての観点からテスト中」であることを明かし、「全ての問題が明確になった。われわれが考えもしなかった問題もあったが、レビュアーのおかげで現在、大規模なテストを実施している」と述べた。また、リリース予定も「そのうちに」明らかにする予定であり、「もう少し時間をいただきたい」と訴えた。
サムスンは、2016年にも「Galaxy Note7」のバッテリーが過熱し発火するとの報告を受け、同製品を自主的に2度回収して謝罪している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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