オランダのデルフト工科大学の研究チームは、太陽系外惑星に海が存在するかどうかを判定する新たな技術を考案した。系外惑星の反射光を計測し、偏光の変化を調べることで海の有無が分かるとしている。
地球は太陽系で唯一、水が液体の状態で表面に存在する天体だ。生命の誕生には液体の水が欠かせないと考えられ、地球外生命の可能性を探る取り組みの一環として、海を持つ惑星の探索が試みられている。しかし、系外惑星までの距離は極めて遠いため、海の存在を直接確認することは不可能だ。
研究チームは、系外惑星が反射する光の偏光方向に着目し、分光偏光測定により惑星の海で反射した光かどうか判定することにした。惑星表面に海がある場合、恒星を回る軌道の大半で青い反射光の振動が最大なのだが、軌道の限られた領域でどの色の振動も同等になって、残りの領域で赤い反射光の振動が最大になる、という変化が起きるというのだ。
つまり、この現象をとらえれば、海の存在が予想されるという。しかも、こうした反射光の変化は、系外惑星が雲で覆われた状態でも発生するそうだ。
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