2018年のCES Asiaでは水中ドローンが数多く展示され、そこで出展されていたものの多くを2019年のCESでもその多く見かけることになった。2020年のCESでも展示されることになるだろうと思われるのが、SUBLUEの電動ビート板Swii(スウィー)でCES Asia Innovation Awardを受賞した。
SUBLUEは、2018年に展示していた水中スクーターで今回のCES Innovation Awardを受賞している。新製品となるSwiiは、4.9キロあり実際のビート板をイメージして手に持ってみるとかなり重量を感じる。水に浮かせたときの使い勝手を体験してみたい製品だが、2020年のCESでも話題になる商品となるだろう。
また日本からはジャパンディスプレイが初出展しただけでなく、バイクのヘルメット用のヘッドアップディスプレイの他、2つの製品でCES Innovation Awardを受賞した。さらに会場で展示していた縦長の液晶ディスプレイの中を音楽に合わせて3Dキャラクターが踊るミュージックプレイヤLPX-01には多くの来場者が足を止めていた。
液晶を外装からあえて少し離して奥に配置しており、側面のミラー、バックライトの光源、表示されている床面の表示の仕方などで立体感を感じさせるような工夫がなされている。本来、スマホのメーカーなどBtoBのビジネスを主体とするジャパンディスプレイが、BtoC向けの製品を直接手がけるという試みは興味深い。ミュージックプレイヤLPX-01は2019年中の発売を目指しているという。
会場でのもうひとつのトレンドとして、プロジェクターを活用した製品がいくつか見受けられたのでそれぞれ紹介したい。CES Asia Innovation Awardを受賞したのが、まるでデスクライトのような外見を持ったPico TechnologyのPico AIR Light。机の上に投影された映像をタッチすることで操作することもできる。電球ソケット型のプロジェクターといった製品はこれまでも存在したが、ソケット型ではなく、スタンド部分まで一体の製品としてだしてきているのが特徴だ。
ソニーが販売しているポータブルプロジェクターを思わせるのが、Guangzhou Puppy Robot Technologyの小型プロジェクター、Puppy cube。この会社は米国と中国向けに製品の販売を行っており、米国向けには犬のマークとPuppyというブランドネームで展開しているが、この展示会ではhachiという日本風のブランドネームが前面にだされている。
また昔のMSXの端末を思わせるようなキーボード一体型のPCの筐体に、プロジェクターまでつけてしまうという大胆な製品もみられた。
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