GA technologiesは6月6日、東京都渋谷区にリノベーションを体験できる「RENOSY STAND SHIBUYA」(リノシースタンド渋谷)(東京都渋谷区渋谷1-4-12 冨田ビル 1F)をオープンした。空間(3D)×D を意味する新しいリノベーションの形「4D RENOVATION(フォーディーリノベーション)」を体験できるほか、AIによる住まい探しができる「BEST BASHO(ベスト場所)」などを利用できる。オープンは6月7日。営業時間は11〜20時で、火曜日、水曜日が定休日になる。
GA technologiesでは、共働き世帯数が1100万世帯を突破し、女性の就業率が過去最高の71.3%を記録するなど、働き方の変化から、住まいに求められている形の変化に着目。職住近接のニーズを受け、編み出したもの。都心の部屋は便利だが、スペースが限られるといった問題を、リノベーションにより解決に導く。
4D RENOVATIONは、「空間(3D)×D(時間・目的)」を意味し、1つの空間を多目的に有効活用する家づくりの提案。住まいを部屋数から考えるのではなく、新たな間取りを提案する「間取り2.0」や、立体的な組み合わせで部屋の上部を活用する「立体くみあわせROOM」、1つのテーブルを食事、料理、仕事と目的ごとに使用する「ONE TABLE」など、限られたスペースでも快適に暮らせるヒントを数多く盛り込む。
リノシースタンド渋谷では、夫婦の寝室と子供部屋を立体くみあわせROOMを使い、組み合わせることで、6畳間に配置した例や、ONE TABLEを展示。実際の活用例を見ながら、リノベーションの相談ができる。
GA technologies 執行役員の川崎総一郎氏は「不動産会社やモデルルームは、入りづらい雰囲気もあり、これは家を買う検討から縁遠くなってしまう理由の1つ。リノシースタンド渋谷では、コーヒースタンドのように気軽に立ち寄れる場所を目指した。今の不動産売買は、マンション、戸建て、中古と各社が事業に特化しているため、どこにいけばいいのかわからない人も多い。私たちはフラットな視点で物件を提案でき、その中から最適な物件を見つけてほしい」と役割を話した。
リノシースタンド渋谷では、GA technologiesが開発する新システムを体験できることも特徴の1つ。同日発表した、AIが家探しの提案をするシステム、ベスト場所も利用できる。
ベスト場所は、通勤、通学駅からの移動時間を元に最適な居住エリアをAIがレベルごとに色で明示し、そのエリア内で希望にあった物件を提案する住まい探し支援システム。希望価格、築年数、占有面積、許容徒歩分数を入力することで、フィルタリングも可能だ。
GA technologies AI ストラテジーセンター副室長の稲本浩久氏は「学校から物件を逆引きできる『School District Searcher(β版)』も用意するほか、空き巣など犯罪件数の多い場所が確認できる試作品も展示している。今後は、街の雰囲気やスーパーまでの近さなどのデータを徐々に入れていきたい。そうすることでさらに多様な家探しの助けにしていきたい」と今後の展開を話した。
「不動産取引は、関わる人数が多くストレスがかかる。リノシーでは物件探しから、施工、家具購入までをワンストップで提供することで、このストレスをなくし、時間、コスト、労力を短縮していきたい」(川崎氏)としており、リノシースタンド渋谷がその窓口的役割も果たしくいく。
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