Mozillaは「Firefox」の新しいロゴを来週発表するが、実は今でもそのロゴを覗き見ることができる。
MozillaのクリエイティブディレクターであるTim Murray氏は2018年、Firefoxブラウザーに留まることなく拡大を続けているソフトウェアとサービスを反映するリブランディング計画を発表した。同氏は先ごろ、米国時間6月10日の週にFirefoxの新しいロゴデザインを明らかにすると述べていた。
だが、このオープンソースソフトウェアプロジェクトを探ると、こっそり下見ができる。
Firefoxの新しいロゴは、「Android」版「Fenix」の開発者向けサイトにある。また、FirefoxのコミュニケーションデザインリーダーであるSean Martell氏も4日、Firefoxのステッカーが入った箱の写真をツイートしたが、その中には新デザインが含まれているように見える。
I am ready. pic.twitter.com/TaB3tX8UZZ
— mart3ll+ (@mart3ll) 2019年6月4日
新しいロゴは、地球を抱きしめているFirefoxのキツネが横顔を見せている。このアイコンの歴史上初めてのことだ。しかしながら、キツネの顔立ちは見えない。現行バージョンと比べて簡略化と図案化が進んだデザインだ。とはいえ、全体的な色と外観は今までと同じなので、アイコンをクリックしようとしてその変わりようにうろたえることはないだろう。
アイコンやロゴ、ブランドの変更は多くの場合、組織の大きな変更を伴う。Mozillaは直近では、2017年11月に「Firefox Quantum」がリリースされたときにFirefoxのロゴを変更した。
Firefoxには新しい外観やもっと根本的なところで多くの変更が加わったが、それにもかかわらず月間ユーザー数は徐々に減少し続けている。優勢に立つGoogleの「Chrome」に対抗しようとMozillaがこのところ推しているのは、強力なユーザープライバシー保護機能だ。
覚えている読者もいるだろうが、Firefoxの新しいロゴは、Murray氏が2018年に提案した2つの選択肢の1つであるMozillaの「System 1」スタイリングのように見える。このロゴは、現在の「フラット」デザインの流行を採り入れ、現実世界にある物を模した「スキューモーフィック」デザインではなく、図案化されたすっきりとしたグラフィックを用いている。Mozillaは以前から、よりフラットなデザインを押していたが、新しいロゴはその流れを踏襲している。
MozillaはFirefoxの新しいロゴについてコメントしなかったが、5日に出した声明で、新しいデザインシステムについては来週発表する予定だと述べた。
それでも、Mozillaによる新しい外観への移行はまだ続いている。新しいパスワードマネージャー「Lockwise」は、新しいデザイン言語を採用している。Mozillaのデザインに関するガイドラインのFirefoxセクションには現在、Firefoxのアイコンがない。
4日にMozillaの最高経営責任者(CEO)Chris Beard氏が、ウェブ上のユーザーの行動の追跡をFirefoxがデフォルトでブロックすることになったことを発表した際のトップのロゴはSystem 1のスタイリングに沿っていた。
Martell氏の写真には、Firefoxの2つのバージョンの新しいロゴのステッカーが写っていた。通常版の赤とオレンジ、黄色のロゴと、テスト版の「Nightly」の紫、青、アクア色のロゴだ。
またこの新ロゴの写真には「ストリートファイター」のケンが波動拳を撃つ姿のステッカーや、「スーパーマリオ」のクッパや「ポケモン」のイーブイを使ったものも登場する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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