科学技術者たちは目覚ましいスピードで広範な監視のためのインフラを構築してきた。そうしたインフラは、権威主義国家が確実に採用している。
米国は、たとえば英国に比べれば監視ビデオカメラの設置数は少ないので、スマートフォンを持ち歩いていなければ、あと数年は監視技術から比較的自由でいられるだろう。だが、歴史が示すように、悪用される可能性のある力は、悪用されるものだ。
映画で高精細な監視カメラの録画によって悪人の顔やナンバープレートが特定されるシーンを見るたびに私は笑っていたのだが、もう笑えない。
4Kの監視ビデオカメラ(と録画の長期保存を可能にする安価なストレージ)とマシンビジョンの急速な進歩が相まって、数年後には数千人の担当者と高性能なクラウドインフラだけで数十億人の監視が可能になるだろう。
この強大な力を政府組織に渡せば、日常生活を干渉されたくないだけの多くの人々を萎縮させずにはおかないだろう。
未来の監視社会では、われわれは本当の孤独にはなれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
Copilot + PCならではのAI機能にくわえ
HP独自のAI機能がPCに変革をもたらす
働くあなたの心身コンディションを見守る
最新スマートウオッチが整える日常へ
ドコモビジネス×海外発スタートアップ
共創で生まれた“使える”人流解析とは