続いて、SB C&S 新規事業本部 STEM事業推進室室長の林浩司氏が登壇し、6月12日から開校するSTELABOの詳細を語った。林氏は、STELABOで育みたい4つの力として、「理数とICTの基礎力」「自ら深く考える力」「協力して学び合う力」「創造し表現する力」を挙げた。同氏は「これらの力は将来、必ず必要になる力だと考えており、STELABOの学習で身につけてほしい」と述べた。
STELABOのスクールとして特徴的な部分は、従来の暗記型学習ではなく「つくることで学ぶ」という新しい学習法を取り入れていることだ。これは、子どもたちが実際に手を動かして、ものづくりに取り組むことを重視しており、工夫を凝らしたり、試行錯誤を重ねたりしながら学んでいくのが特徴だ。
実際の授業は、「知識を学ぶ」→「つくる」→「試す」の3ステップで進められる。まず、子どもたちは講師から道具や機械の原理や仕組みについて知識を学び、その後、学んだ知識をもとに、ブロックで同じ道具や機械を作る。そして、作ったものをタブレット端末でプログラミングし、試行錯誤をしながら思い通りに動くかどうかを確認する。このサイクルを繰り返すことで、スクールがめざす4つの力を伸ばすというのだ。
林氏は、「何をどう作るのか、決められた答えはなく、どんな作り方であっても良い。作る過程で友達と協力したり、コミュニケーションを取りながら、人間的な関わりも大切に学べるようにしたい」と述べた。
STELABOでは学習コースとして、「ベーシッククラス」「アドバンスクラス」「プロロボ1stステージ」の3つのコースが用意されている。ベーシッククラスは年長〜小学2年生までが対象で、物理や工学などの基礎となる原理を学ぶ。またアドバンスクラスは小学2〜3年生を対象に、ブロックに加えて様々な教材を使った発展的な問題に挑む。
プロロボ1stステージは、小学4〜6年生までが対象で、オリジナルゲームの開発やロボットの制御に挑戦する。月謝はベーシッククラスとアドバンスクラスで、9800円/月、プロロボ1stステージは1万3800円/月となる。レベルとしては、個々の内容によって異なるが、「いずれ、プロロボ1stステージの中から、プログラミングコンテストで入賞できるような実力をつけていきたい」と林氏は語った。
またフランチャイズ展開については、学習塾やほかの習いごとスクールなどに加盟校を広げていく考えだ。FC加盟店には、研修や販促支援ツール、STEM教材やカリキュラム、タブレットなどの機材を提供し、講師の育成にも取り組んでいくという。林氏は最後に、「STEM教育を通して夢を実現できる人を育てていきたい」と思いを語るとともに、STELABOではSBグループならではのものを、どんどん出していきたいと抱負を語った。
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