NTTぷららは6月4日、映像配信サービス「ひかりTV」の現状や最新技術などを紹介する「ひかりTVイベント2019」を開催。NTTドコモグループ傘下となる7月以降の体制や最新技術を導入した新たな映像コンテンツの見せ方などを披露した。
同日には、「ひかりTV 4K・FUNAIダブルスゴルフ選手権~大樹グループ インビテーショナル~」に、NTTぷららがメインパートナーとして協賛することを発表。4K映像で独占生中継をするほか、映像解析から選手の心拍数を測定できる「非接触バイタルセンシング」や自由視点映像技術「4DREPLAY」などの最新技術を取り入れ、緊張感や臨場感がさらに増すようなゴルフ中継の実施を明らかにした。
会場には、CMキャラクターを務める唐沢寿明さんのほか、プロゴルファーの丸山大輔さん、小林正則さん、プロボクサーの井上尚弥さんらが登場。さらにショート ショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)代表の別所哲也さんが登壇したほか、女優の浜辺美波さんや、ももいろクローバーZのメンバーによるビデオメッセージも公開され、アニメから映画、お笑い、スポーツまで、幅広いコンテンツを扱うひかりTVならではの内容になっていた。
2018/2019シーズン全試合をひかりTVで配信しているTリーグからは、チェアマンの松下浩二さんとプロ卓球選手の四元奈生美さんが登場。用意された卓球台を使い、ラリーを披露した。これは、Tリーグのプレーオフファイナルで実施した、取り組みを実演するために行ったもの。回転速度、回転軸の解析結果も配信したという。
卓球のデータ解析はかなり難しく、その理由は回転数がそのほかのスポーツに比べ多いため。プロ野球選手であるダルビッシュ有さんのカーブボールは1秒間に平均して60回転程度だが、卓球では1秒間に最高で100〜130回転と言われており、かなり骨の折れる作業だという。
会場内に設けられた展示コーナーでは、4K HDRとハイレゾ音声による放送の実施や、「高臨場感、高精細ライブ・ビューイング」と題して、サッカースタジアム内の観客席に配置したカメラを使ったライブビューイングを実施した例などを紹介。スタジアムには、通常のカメラに加え、4Kカメラを5台用意し、各カメラの映像を合成することで、17メートル×4メートルの大型スクリーンに映し出したという。
NTTぷらら 代表取締役社長の板東浩二氏は「NTTぷららは、1996年のサービス開始以来、23期連続の増収を達成している。これは常に新しいサービス、ビジネスにチャレンジし続けてきたからこそできたこと。既存ビジネスに満足せず、今後もユーザーを開拓していきたい。これを実現するために必要なのはアライアンス。NTTぷらら単独ではできないことも各社と連携することで成し遂げていきたい」と話した。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス