PFUは5月28日、イメージスキャナー「fiシリーズ」の新製品として、ADFタイプのA3高速機「fi-7900」と「fi-7800」の販売を開始したと発表した。
販売価格は、fi-7900が112万円(税別)、fi-7800が84万円(税別)。金融、保険、公共分野および、BPO(自社の業務プロセスを継続的に外部の専門的な企業に委託するサービス)における集中入力市場向けの製品だ。
今回発売を開始した2機種は、「オペレーターファースト」をコンセプトにしており、「fi-6800」と「fi-6400」で好評だった給紙機構や、デザインと機能を継承。さらには、搬送技術や排紙制御、画像処理性能の強化、メンテナンス性や環境への配慮など、ユーザーの意見を製品に反映し、スキャン前〜スキャン中〜スキャン後のすべての工程で、より効率的でより快適に利用できる製品へと進化しているという。
fi-7900は、シリーズ最速となる毎分140枚/280面(A4横送り、カラー、200/300dpi)の高速スキャンを実現。搬送機構などを見直し、1日当たりの読取目安を12万枚に向上した。大量・高速処理と耐久性を備え、集中入力業務向けのフラッグシップモデルとなっている。
なお、fi-7800の読取速度は、毎分110枚/220面(A4横送り、カラー、200/300dpi)。1日当たりの読取目安は10万枚。
原稿の種類や給紙部ローラーの摩耗・汚れの状態などのスキャン環境を自動的に判断し、給紙時の原稿分離力が最適になるように制御を行う「自動トルク制御」技術をイメージスキャナーで初めて採用した。
また、3つの超音波方式マルチフィードセンサーが原稿の重送を確実に検知。スキャン漏れを防ぎ、再スキャンの手間をなくしている。さらに、原稿詰まりが発生してもペーパープロテクション機能が検知。即座にスキャンを停止し、スキャン原稿が保護される。
さまざまなサイズの原稿を混載する場合、片側に寄せた原稿セットを可能にする左右独立可動サイドガイドに加え、斜行を抑止する機構を新たに搭載することで給紙性能を向上。スキャン後の原稿がきれいに揃うよう、排出時のスピード調整によりスタック性能も向上し、スキャンの前後に原稿を整える手間を軽減しているのもポイント。
地図や図面などA3サイズを超える原稿であっても、半分に折って「手差し・単送モード」でスキャンし、それぞれの面を合成する表裏合成機能により1つのイメージデータとして保存可能(最大A1サイズまで)。また、最大5588mmまでの長尺原稿のスキャンにも対応する。
金融分野やBPOなどに向けて、原稿がスキャン済みであることを印字で記録し、イメージデータと紙原稿の紐付けを行うことを可能にするインプリンタ搭載モデル(fi-7900PF、fi-7900PB、fi-7800PF、fi-7800PB)も用意している。
事前に原稿の罫線レイアウトを覚えさせておくことで、バーコードなどの仕分け情報をもたない原稿でも、罫線レイアウトを基にした自動仕分けができる「自動プロファイル選択」機能を新規に搭載。
さらには、新画像処理技術「アドバンスドクリーンアップテクノロジー」の進化により、OCR認識が難しかった「白抜き文字」の反転や「網かけ」「印影」「地紋」といった特殊な背景を除去することが可能となり、OCR認識率が大幅に向上している。
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