体験にあたって、筆者はリアルなゴルフの経験がなく、一方でみんなのGOLFシリーズは適度にプレイ経験がある状態。これを踏まえて率直な印象を語るなら、まっすぐ飛ばすことの難しさがあるのと同時に、うまく狙い通りにボールを飛ばすことができたときの快感は格別ということだろう。
体験するなかで、初めのうちはボールにまっすぐ当てているようにスイングしたつもりでも、どうも斜めになってしまったり、フックやスライスをしてしまい、あさっての方向に飛んでしまう。一方で、スイングに一定のスピードがないとパワーがでない。従来のみんなのGOLFシリーズにおけるボタン操作であれば、そこまで大きくブレたショットになることは少ないので、なおのこと難しく感じたのも正直なところ。アプローチやパターも同様で、タイミングよく押すだけのボタン操作とは異なり、狙ったパワーを出すスイングのスピード加減がつかみにくく、もどかしさを感じていた。
それでもショットの練習を続けていくうちに、だんだんと狙った方向、そして力加減でのショットが飛ぶようになってくる。勘所をつかむのに少々時間がかかるところはあるものの、狙い通りのショットを決められたときの爽快感は格別だ。体を使ってスイングするだけに、心地よさも感じるところ。もちろん、狙い通りにいかなったショットのあとで、リカバリーにうまくいったときの喜びも相応にある。
また、VR空間ならではの感想としては景色がいいこともあげられる。シーサイドの海は、思いのほか眺めていて気分が落ち着く。またダイナソーでは高低差があるため、高いところから景色を一望できる。また大型の恐竜のほか、小さな恐竜がいることも見ることができ、現実にあるようで非現実的な空間を堪能することができる。
キャディとのイベントもいくつか体験した。どれもVRの特性を生かしたシチュエーションとなっている。筆者が印象的だったのは、リコとのイベントで、次のコースへの近道についていくというもの。そして実際に案内されたのは、細い板の一本橋の上というもので、下を見ると足がすくむほどのもの。ドキドキする感覚を味わえるものとなっている。
もちろん、実際のゴルフクラブとコントローラでは重さが異なるなど、リアルなゴルフというよりも“ゴルフ気分”を体験できるものではあるが、キャッチコピーに「ゴルフ場まで、0ヤード。」とあるように、自宅にいながらゴルフ場に来たかのような感覚と、主観視点でのみんなのGOLFが味わえる新鮮さが味わえるタイトルとなっている。
(C)Sony Interactive Entertainment Inc.
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