オンライン不動産情報サービス大手のZillowが、家探しを少しだけバーチャルな体験にする、3D見学ツアー機能を米国とカナダで導入した。
Zillowは米国時間4月22日、自社のサイトとアプリに「3D Home」という機能を追加した。ユーザーが、オンラインのバーチャルツアーで物件の部屋から部屋を見て回れる機能だ。不動産業者は「iPhone」、またはリコーの「THETA V」や「THETA Z1」などの360度カメラを使って画像を取り込むことができる。
この機能が、人生で一番高い買い物になるであろう住宅購入において、買い手が実際の住宅の様子をより正確につかむ手助けになることをZillowは期待している。仮想現実(VR)はゲーマーの間でさえメインストリーム層への訴求力は限られるが、それでもユーザーを異なる世界に連れていく手段としては、その可能性が見込まれている。
Zillowは今後、仮想ツアーにおける部屋の表示速度を上げ、複数のカメラ視点の切り替えを向上させて、よりスムーズに仮想の世界を移動できるようにしたいと考えている。さらに、買い手と売り手の双方に便利な機能として、間取り図を自動生成する機能を追加する意向だ。
Zillowの3D Homeツールは、撮影者が使いやすいように設計されていて、売主や仲介業者は、豪邸ではない一般的な住宅であっても、3D画像を手ごろなコストで追加できると、Zillowで3Dおよびコンピュータービジョン担当の製品リーダーを務めるJosh Weisberg氏は述べている。3000平方フィート(約280平方m)の住宅の場合、すべての部屋を撮影する所要時間は10〜15分だ。
この機能は、多くの人手と高価な機材を使い、コストをかけて撮影する手段をもたない人にも、3Dの住宅見学ツアーを提供しやすいものにすることを目的としている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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