Facebook、グループやニュースフィードで偽情報対策を強化

Queenie Wong (CNET News) 翻訳校正: 編集部2019年04月11日 11時32分

 Facebookは、誤った情報や詐欺といった「問題のある」コンテンツが同プラットフォーム上で拡散するのを防ぐため、新たな措置を講じることを米国時間4月10日に明らかにした。それらの変更の一部は非公開のFacebookグループに適用される。Facebookグループを使用すると、ユーザーはグループのメンバーだけが閲覧可能なコンテンツを投稿できる。ワクチンなどの話題に関する誤った情報がグループ内で拡散する問題が起きているが、同社は十分な対策を講じていないと批判されてきた。

提供:Getty Images
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 Facebookのインテグリティ担当バイスプレジデントのGuy Rosen氏はカリフォルニア州メンローパークにあるFacebook本社で開かれた記者会見で、「結局のところ、人々のプライバシーの保護と公衆の安全の保護のバランスは、おそらく何世紀にもわたって社会が取り組んできた難題だ。われわれも確かにそれに取り組んでいる」と述べた。

 Facebookグループの管理者やモデレーターによる違反コンテンツ(承認したメンバー投稿を含む)がある場合、Facebookはそれをグループが規則に違反していることを示すより強い兆候とみなすという。同社はこの新しい基準を数週間以内に適用開始する。また、削除され、フラグが立てられたコンテンツ(偽ニュースなど)をユーザーが確認できるように、Facebookは「Group Quality」機能もリリースする。誤った情報を繰り返し共有するFacebookグループは、ニュースフィードへの配信が減る。

カリフォルニア州メンローパークにあるFacebook本社で開かれた記者会見で語るGuy Rosen氏
カリフォルニア州メンローパークにあるFacebook本社で開かれた記者会見で語るGuy Rosen氏
提供:Queenie Wong/CNET

 Facebookには、ヘイトスピーチやヌード、暴力、そのほかの不快なコンテンツを禁止するコミュニティー規定がある。ただし、現実世界での暴力の危険性がある場合や、コンテンツが人々の投票の妨害や阻止を試みている場合を別にすれば、誤った情報やクリックベイトは必ずしもFacebookの規則違反にはならない。

 コンテンツをオフラインで発生することと結び付けるのは難しいので、例えば、反ワクチン運動のコンテンツは「グレーゾーン」に分類される可能性がある、とFacebookでニュースフィードの偽情報対策を担当するTessa Lyons氏は述べた。

 Facebookは、テクノロジや人間のレビュアー、ユーザーからの報告を利用して、グループ内の規則に違反するコンテンツにフラグを立てて削除しており、非公開のグループもその対象だとした。Rosen氏によると、この取り組みにより、Facebookは報告を受ける前に不快なコンテンツをプロアクティブに検知できるようになったという。

 退会した後でも、自分の投稿やコメントをグループから削除できる機能も近いうちに提供する予定だとFacebookは述べた。

 さらに、Facebookは今週、著名人向けの認証済みバッジを「Messenger」アプリに追加する。これにより、ユーザーは詐欺師が他人になりすましているかどうかを判断できるようになる。

 同社は他にも、偽ニュースに対処するためのさまざまな取り組みを発表した。より素早く偽情報に対応できる解決策を見いだすため、ジャーナリストやファクトチェック専門家、研究者や他の組織と協力する。サードパーティーのファクトチェッカーであるThe Associated Pressの役割を拡大し、動画や米国でのスペイン語コンテンツのチェックも対象とする。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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