Specteeは4月2日、画像解析や自然言語解析、音声認識・発話など、企業のさまざまなニーズに応えるAI開発プラットフォーム「SIGNAL」の提供を開始した。
Specteeでは、報道機関や官公庁、自治体、民間企業など220社以上が導入するSNS緊急情報サービス「Spectee」を始め、AIアナウンサー「荒木ゆい」、AIを活用した観光情報サービス「Localive」、AI自動音声認識・文字起こしサービス「VoiceClip」、AI画像解析をベースにしたマーケティングリサーチやカメラ映像の解析サービスなど、さまざまなAI事業を展開。また、2019年3月には「NVIDIA Inception Program」のパートナーとして認定を受けている。
同社は、これまで多くの企業がAIを導入したくても、コスト面や機械学習に必要な十分なデータ量を保有していない、開発期間が長くてすぐに効果測定ができないなどの理由で断念せざるを得ない状況だったと説明。
今回発表したSIGNALは、そういった問題を解決し、より安価に、より早く、より簡単にAIを実装できるようにしたサービスプラットフォームだという。これにより企業側は、例えばカメラ映像の物体判定など、10枚程度の画像素材から機械学習に必要な画像を生成し、AIによる高い精度の画像判定が可能になるとしている。
Specteeは日本気象協会、フジテレビジョンと協力し、カメラ映像のAI解析を活用した生活コンテンツをテレビ番組で放送する実証実験を、4月1日から開始している。天気カメラを設置しているフジテレビの協力のもと、カメラ映像の認証時に個人が特定できないよう処理し、プライバシーを保護して解析。「春物コートの着用率」を判定する。
この結果は、フジテレビの「めざましテレビ」内(6時50分頃の天気コーナー、放送期間:2019年4月1日〜4月30日の予定)で発表する。
長袖と半袖の着用率、傘の所有率、傘の使用率など、カメラ映像のAI解析対象は今後も増える予定。さらに、蓄積したAI解析のデータを、気象の実況データや予測データと組み合わせ、新たな服装情報の開発に役立てていく予定だという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス