チャット広告「fanp」のZEALS、“藤田ファンド”らから約3億5000万円を調達

 LINEやFacebook Messengerを活用したチャット広告パッケージ「fanp(ファンプ)」を運営するZEALSは4月1日、サイバーエージェント代表取締役社長の藤田晋氏が手がける「藤田ファンド」や既存投資家から、総額約3億5000万円を調達したと発表した。今回の増資により、累計調達額は約8億5000万円となる。

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 fanpは、商品やサービスをチャットを通じて紹介し、商品購入や会員登録まで完結できる広告サービス。同社によると、fanpのCVR(コンバージョンレート)は、ランディングページのCVRに比べて5倍超となっており、人材業種ではパソナ、マイナビ、パーソル、通販業種ではロート製薬、オイシックス、バルクオムなどに利用されているという。

 また、これまでに解析してきた会話データは1億3000万を超え、直近半年の売上成長率は月次平均127%、単月売上は前回調達時から3.5倍、チャットボットの利用ユーザーも40万人を突破している。今回調達した資金により、チャットコマースの拡大や代理店との提携、グローバル展開を推進するという。

 同社ではLINE Payと連携し、LINEのトーク上でタップするだけで商品購入までを完了する決済体験を実現しているが、カート機能や受注管理画面機能も充実させることで、LINEやMessengerを新たな販売チャネルとして確立し、各事業者の販路拡大に貢献するとしている。また、代理店向けプログラムも開始する。すでに大手代理店を中心に取り組みを進めており、さらなる拡大を進める。さらに、人口やビジネスの急成長も著しいアジアでのグローバル展開を予定しているという。

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今回の投資に対し、サイバーエージェントの藤田氏は、「若手経営者を応援させていただく目的で藤田ファンドから投資させていただいた。事業領域も大きく成長が見込まれるドメインであり、清水さん率いるZEALSが掲げる「日本をぶち上げる」というビジョンにも可能性を感じている。清水さんは若く優秀な経営者であり、インターネット産業を牽引し、今後日本を変えていく様な経営者になると期待している」とコメントしている。

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