Volkswagen(VW)は、電気自動車(EV)シフトの流れを加速させ、2028年までにグループ全体で70車種弱のモデルでEVを設定すると発表した。2017年9月に示した計画「Roadmap E」では、約50モデルをEV化する予定だった。
これまでは、2025年までに新発売する電気モータ駆動タイプの自動車において、約50モデルにEV、約30モデルにプラグインハイブリッド車(PHV)を設定するとしていた。今回の計画見直しにより、1500万台だった今後10年間のEV生産台数が2200万台へ増える見通しとなった。そして、VWグループのEV率が2030年には40%を超えるという。
VWは、EVシフトと並行して全体的な二酸化炭素(CO2)排出の削減を進め、CO2の排出量と吸収量を等しくするカーボンニュートラル状態を2050年までに実現させることで、パリ協定の目標達成を目指す。製造から管理にいたる全部門でCO2排出削減策を実施し、再生可能エネルギーから作った電力の利用を推進するほか、カーボンオフセットも活用するとしている。
なお、VWはグループ会社のElli Groupを通じ、100%再生可能エネルギーから作った電力を販売する電力小売り事業「Elli」にも取り組んでいる。
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