Facebookは米国時間3月7日、「News Feed」や検索結果で、ワクチンに関する虚偽の情報を拡散しているグループやページの表示ランクを下げると発表した。また、ユーザーがFacebookでワクチン接種に関する情報を検索した際、これらのグループやページを推奨しないようにするという。
Facebookはブログ記事の中で、ワクチンをめぐるデマなどを見つけ出すため、世界保健機関(WHO)や米疾病管理予防センター(CDC)の情報を利用すると述べた。同社はまた、ワクチンについて誤った情報を含む広告の掲載を拒否するとともに、広告主が「ワクチン論争」などのトピックに関心のあるユーザーをターゲットにできないようにした。
この措置は、Facebook傘下のサイトにも適用される。ユーザーが気に入っているコンテンツに基づいて表示されるInstagramの「Explore(発見)」セクションでも、ワクチンの誤情報はおすすめ情報として表示されなくなる。Instagramではさらに、ユーザーが特定のトピックに関する記事を探すのに使われるハッシュタグを表示するページでも、こうした情報は表示されなくなる。
政治家や活動家、医療専門家はFacebookに対し、反ワクチンの誤情報が拡散されるのを防ぐよう求めており、対応を迫られている。こうした誤情報が、米国ではしかの流行につながった可能性も指摘されている。The Guardianによると、ワクチン接種に反対するユーザーらはFacebookを使ってメンバー承認制のグループで誤情報を広めているため、Facebookがこうしたコンテンツを取り締まるのは難しくなっているという。
WHOは、医療処置を受けられるにもかかわらずワクチン接種を嫌がったり拒否したりする「ワクチン接種への躊躇」を、「2019年の世界の健康に対する10の脅威」の1つに挙げている。
Facebookは、ワクチンに関する誤情報対策を強化する計画だと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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