Fitbitは製品ラインナップを整理し、より価格を抑えることに焦点を絞ったフィットネストラッカーの新機種をいくつか追加した。
その1つ、「Fitbit Versa Lite Edition」は、2018年版のFitbit Versaスマートウォッチからいくつかの機能をカットし、159ドル95セント(約1万8000円)まで値下げした廉価版となる。また、既存の「Alta」「Flex」「Zip」シリーズは刷新され、新たに「Inspire」と「Inspire HR」という2モデルが発表された。こちらも価格が見直され、それぞれ「Flex 2」の99ドル95セント(約1万1100円)から69ドル95セント(約7800円)へ、「Alta HR」の149ドル95セント(約1万6800円)から99ドル95セントへと引き下げられている。
Fitbit Inspireシリーズは、同社のフィットネストラッカーでも、新しくエントリーレベルに位置づけられる製品となりそうだ。タッチスクリーンを備え、スリムなデザインで、上級モデルのInspire HRには常時脈拍測定機能もつく。また、水泳も可能な防水機能を持つが、Fitbit Versaや「Ionic」「Charge 3」と違い、プールの往復回数はカウントできず、泳いだ時間を記録するだけだ。また、Charge 3のようなアプリ風の追加機能(ストップウォッチとタイマー、天気、エクササイズモード)はないが、スマートフォンに届いたメッセージの通知機能はある。
Inspire HRには常時脈拍測定機能がありバッテリーは5日ほどもつが、Charge 3、Versa、Ionicと違い、追加のSpO2(血中酸素飽和度)センサーはない。それでも、Charge 3に比べると価格は50ドル(約5600円)も安く、よりスリムなデザインも相まって、ほとんどの人にとってこちらの方が良い選択肢のように思える。
脈拍測定機能なしのInspire向けには19ドル95セント(約2200円)のクリップ留めアクセサリーも発売される。このアクセサリーをつけると、Inspireは既存のクリップ式トラッカー、Zipシリーズの代わりとして使える。InspireとInspire HRは、スチール筐体だったAltaに比べるとプラスチックを多用したデザインではあるが、共に外観はすっきりとしている。タッチスクリーンの動作や動画の表示もCharge 3に近くなり、大幅に改善されている。
Fitbit Versa Lite Editionも、多少の妥協点が容認できるのであれば、2018年版のVersaよりも良い選択肢になりそうだ。アプリや文字盤のダウンロードも可能で、見た目はほぼ同じモデルと呼んでもいいほどだ。ただし、NFC方式のモバイル決済、内蔵音楽ストレージ、高度計を用いた階段昇降段数のカウント、「Fitbit Coach」による画面上でのエクササイズルーティン表示などの機能は、すべてカットされている。こうした機能について、Fitbitでは今後も、やや高めの価格帯のVersaシリーズモデルで提供する方針だ。
それを除けば、Versa Lite EditionはVersaと同じような外観で、同じバンドをサポートするが、マリーナブルーとマルベリーなど、いくつかの鮮やかな色がカラーバリエーションに追加されている。近く追加される「woven」(織り)バンドも鮮やかだ。
Fitbitは子供向けの新しいフィットネストラッカーのAce 2も開発中で、2019年夏に69ドル95セント(約7800円)で発売する予定だ。Ace 2はより年少の子供もターゲットとしている(初代Aceのターゲットユーザーが8歳以上だったのに対し、Ace 2は6歳以上)。耐水性を備えており、水泳を追跡することができる(初代Aceはこの機能を備えていなかった)。FitbitはAce 2を保護者のアカウントのサブセットとして設定できるようにしている。
米国ではVersa Lite Edition、Inspire、Inspire HRの先行予約の受け付けが始まっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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