World Wide Web Consortium(W3C)とFIDO Allianceは米国時間3月4日、「Web Authentication(WebAuthn)」をログイン用の正式なウェブ標準とすることを発表した。
両団体は、プレスリリースの中で次のように述べている。「パスワードの有効性が信頼できるものではないことは広く認識されている。データ漏えいの81%が、パスワードの盗難のみならず脆弱もしくはデフォルトのパスワードの利用によって発生しており、これらは時間と資源の浪費となっている」
W3CとFIDO Allianceによれば、WebAuthnはよりシンプルで堅牢な認証プロセスを実現するブラウザおよびプラットフォームの標準だ。ユーザーは、自分の好きなデバイスや生体認証、あるいはFIDOセキュリティキーを使って、自分のオンラインアカウントにログインできる。
WebAuthnはすでに、「Windows 10」と「Android」、およびブラウザの「Google Chrome」「Mozilla Firefox」「Microsoft Edge」「Safari」でサポートされている。正式なウェブ標準となったことで、パスワードに代わってWebAuthnの採用が広がるはずだ。
パスワードの利用は減少している。Googleは2月、Androidが「FIDO2」認定を取得したことを明らかにした。FIDO2は、パスワードの代わりに指紋やセキュリティキーを使って、デバイスからアカウントにログインできるようにするための仕様だ。この変更により、「Android 7」以降のOSを搭載するすべてのデバイスが影響を受ける。これは、全Androidユーザーの半数に相当する。その台数はおよそ10億台だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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