パスワードには問題があり、多くの人がパスワードを適切に管理していない。そこで代替策が、複数の主要ウェブブラウザでサポートされる。Google、Mozilla、Microsoftは今後、パスワード不要の認証方式を「Chrome」「Firefox」「Edge」の各ブラウザに組み込む見通しだ。
World Wide Web Consortium(W3C)は米国時間4月10日、FIDO Allianceから提出された「Web Authentication(WebAuthn)」の仕様を勧告候補(Candidate Recommendation)の段階に進めたと発表した。
これが実装されれば、ユーザー名とパスワードを使わなくても、一意の暗号鍵を使って別のデバイスにIDを保存することで、セキュリティを管理できるようになる。また、PIN(暗証番号)や、指紋、顔認証などの生体認証データを使って、オンライン接続されたデバイスによりサイトへのアクセスを得られるようになる。
この方式を利用すると、フィッシング詐欺のリスクを減らせるほか、USBデバイス、NFCデバイス、Bluetoothデバイスなど、さらにに多くのデバイスをログイン時のセキュリティキーとして利用できるようになる。携帯電話、USB認証キー、あるいはスマートウォッチや指輪など、将来のウェアラブルなセキュリティデバイスに新たな波を呼び込むのに役立つ可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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