「がんばります」と、職場でも日常でもよく耳にする上に自分でもよく使う、という心当たりがある。「がんばる」とは、たしかにざっくりしている。いつまでに何をどう、どのようにがんばるのかはぼんやりしていて、言った本人にもその具体的な内容すらよくわからない。そうではなく、もっと建設的に仕事をして、成果を出していくにはどうすればいいのか。
本書では、Googleのサービスをフル活用した仕事術が提案されているので、会社のセキュリティのためにそのまま導入することは難しいかもしれない。しかし、ツールは違えど、業務をいかに効率化し、より生産的な仕事をするための時間を確保するかといった考え方そのものを知ることは、決して無駄ではない。今の環境に置き換えて考えれば、取り入れられることは多い。また、人との関わり方、他人と円滑に仕事をしていくためのヒントなども随所にちりばめられている。
どちらかと言うと、作業者というよりマネジメントの側面から見た仕事術なので、一作業者である筆者などは、「自分は作業を振られる側だな」と感じる部分はあるが、本書を読むことで、今の立場でどう工夫するかと考え、日々の仕事の進め方を見直す良い機会になった。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
「もったいない」という気持ちを原動力に
地場企業とともに拓く食の未来
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」