仮想通貨ブームはすっかり下火になっているが、携帯端末メーカーのHTCは、その技術に対する熱意にあやかって、いくらかスマートフォンを販売できるのではないかと期待している。それは、同社の「Exodus 1」のことだ。
HTCは、バルセロナで開催されている展示会Mobile World Congress(MWC)で現地時間2月26日、ブロックチェーン暗号化技術を採用したExodus 1を、699ドル(約7万7000円)で3月1日に発売することを明らかにした。それは不換通貨での価格だ。不換通貨とは、各国政府が発行する通貨のことで、仮想通貨の愛好家はこれが廃れることを望んでいるようだ。北米向けに予約注文の受け付けが既に始まっており、本稿掲載時点で出荷は3月31日以降となっている。
仮想通貨技術に対応するために、Exodus 1には、デジタル仮想通貨ウォレットへのアクセスを管理する秘密鍵を格納するための「セキュアエンクレーブ」という安全なハードウェアストレージゾーンがある。HTCは、この仮想通貨ウォレットのことを「Zion」ウォレットと呼んでおり、Zionインターフェースを使用するこの端末は、「Opera」ブラウザが搭載された状態で出荷される。
Exodus 1には、Googleの最新モバイルOS「Android 8.0 Oreo」が搭載されている。その他の仕様としては、Qualcommの「Snapdragon 845」プロセッサ(2018年のハイエンドモデル)、4Gモバイルネットワークのサポート、6インチ画面、128Gバイトのストレージ、6GバイトのRAM、1200万画素と1600万画素の背面カメラ、3500mAhのバッテリなどが挙げられる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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