AIによる位置情報分析プラットフォームを提供するレイ・フロンティアは2月14日、三井物産から3億円の資金を調達したと発表した。今後は、複合モビリティサービス分野に展開するという。
同社は、AIを活用した行動情報を分析・調査するプラットフォーム「Silentlog Analytics/SDK」を提供している。スマートフォンアプリと連携することでユーザーの行動情報を取得し、リアルタイムでのデータの可視化や、機械学習処理された位置情報分析データの出力が可能だという。また、こうしたデータを活用したユーザーの嗜好や行動特性を含むペルソナ分析、これを踏まえたマーケティング施策の実行・分析や、個々に適した情報のタイムリーな配信などを可能にする。
このほか、車両の挙動分析・管理を通じた個人向けの保険商品の最適化や、商業施設やイベントなどの顧客の流動把握(施設内導線分析・商圏分析など)、緊急時・災害時の人流分析・行動予測などにも活用できるとのこと。さらに、同社ではモビリティ分野に特化した「モビリティ・フロンティア」なども展開している。
今回の資本提携を通じて同社は、総合モビリティサービス分野への展開を進めるという。具体的には、国内外企業へのSDK提供と行動データの収集・分析サービスを強化するほか、利用者の行動特性に応じた各種モビリティサービスの提供、行動変容を通じた混雑緩和や新たな移動・行動の創出、複数交通手段のシームレスな連携など、モビリティを軸とした各種サービスの展開を図る。また、そのための開発人員を強化し、事業展開を加速させるという。
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