大人世代、特にインターネットの中には「嫌韓」「嫌中」傾向が強いようだ。一方10代はそのような価値観から遠い。アイドル、コスメ、スイーツなど入り口は様々だが、それぞれのきっかけで韓国好きになっている子は多い。
韓国文化が女子高生に人気の理由は、Instagramと非常に相性が良いことが大きいだろう。チーズドッグやチーズタッカルビなどは、「伸びるチーズがインスタ映えする」ことで人気に火がついた面が大きい。コスメなども低価格で手に入りやすい上、インスタ映えするものばかりだ。
また近年、「親近感」が人気のキーワードとなっていることも大きいだろう。ある女子高生は、「似た身長、体型の人のファッションが参考になるから」と、自分と近いファッション系インスタグラマーをフォローして参考にしていると言っていた。米国や欧州など遠い存在に憧れるのではなく、同じアジア人で親近感を感じやすく、真似もしやすく、距離的にも近いため気軽に旅行へ行ける韓国に憧れていると考えられる。
女子高生における韓国ブームはかなり長く、しばらく衰えそうにない。彼女たちがどのようなものに関心を持っているのかを知ることで、今の女子高生の感覚や価値観がわかるかもしれない。
高橋暁子
ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディア等の記事の執筆、企業等のコンサルタント、講演、セミナー等を手がける。SNS等のウェブサービスや、情報リテラシー教育について詳しい。
元小学校教員。
『スマホ×ソーシャルで儲かる会社に変わる本』『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』(共に日本実業出版社)他著書多数。
近著は『ソーシャルメディア中毒 つながりに溺れる人たち』(幻冬舎)。
ブログ:http://akiakatsuki.hatenablog.com/
Twitter:@akiakatsuki
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