コンピューティングとインテリジェンスがあらゆるものに--シスコ、6Gの未来を語る

Corinne Reichert (ZDNet.com.au) 翻訳校正: 編集部2019年01月10日 10時26分

 Ciscoは6Gの未来を見据えており、6Gの登場が何をもたらすかについて既に大まかな考えを持っている、とサービスプロバイダーネットワーキング担当最高技術責任者(CTO)のMichael Beesley氏はCES 2019で米ZDNetに語った。

 Beesley氏によると、世界は4Gの展開のピークに達したばかりなので、6Gがそこに達するまでには15~20年程度かかるという。

 ラスベガスで開催中のCESで米国時間1月9日に行われたインタビューで、Beesley氏は米ZDNetに対し、「6Gは興味深い話題である。技術革新の発展の視点から見ると、まだまだ基礎研究の段階にある。実用化には非常に長い時間がかかるだろう」と述べた。

 「帯域幅、非常に低いレイテンシ、ネットワークの高密度化、カバレッジ、そして、6Gが消費者向け携帯電話だけではなく、企業のモバイルワーカーやIoT、モバイルIoTにも使われるということに関して、6Gの特性と能力がおおよそどのようなものになるかをわれわれはある程度把握している」(同氏)

 「その時間枠で、コンピューティングとインテリジェンスがあらゆるものに組み込まれると考えることが可能だ。コストとサイズのフットプリントが非常に効率的かつ小さくなるので、コンピューティングとインテリジェンスはわれわれが想像しうるすべてのものに組み込まれるだろう。そして、主要なユースケースのためであれ、単に保守とサービスの観点のためにネットワークに接続される場合であれ、それらのすべてがネットワークに接続されるだろう」(同氏)

 6G拡張のコストを正当化するためには、周波数帯価格とデバイスコストの改善、新しいキラーアプリとユースケースが必要になり、サイバーセキュリティは6Gで改善されるだろう、と同氏は述べた。

 量子コンピューティングの実用化も近づいており、将来的にそれが6Gと結びついて、「量子インターネット」を形成するだろう、とBeesley氏は語った。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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