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グルメサービスは「リアルUX」で差がつく--Retty武田CEOが予想する2019年 - (page 2)

藤井涼 (編集部) 阿久津良和2019年01月17日 08時00分
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 「探す」要素と、「リアルUX」を絡めた全体の動きの2つのポイントがあります。前者はInstagramやRettyなど探し方の多様化が明確になりました。その流れで進んでいるのが、「検索しなくてもその人に合ったお店が見つかる」です。我々も意識している部分ですが、検索せずにアプリを開いた瞬間に「今日あなたが行くべき店はこちらです」といった情報を提示できるような世界があればいいな、という観点からビスポ!といったサービスが登場したと考えています。

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 簡単に予約までの動線を作れるため、オンライン予約と連動させたユーザー体験を提供するようになってきています。利用者も1人ひとりの嗜好性が多様化しているため、飲食店も多様な店舗を用意しています。利用者は好みや望んだ体験から店舗を選ぶ傾向が明らかになったことも、2018年の特徴でしょうか。

 後者のリアルUXですが、検索の多様化にともなって各グルメサービスは差別化が難しくなりました。そのため飲食店の予約から支払いまでの一連の流れを簡潔にする予約体験にたどり着いた年でしょう。我々も(「PayPay」を手がける)ヤフーと戦略的パートナーシップを構築しましたが、たとえばカカクコム(食べログ)とKDDI、ぐるなびと楽天の提携などは、電子決済レイヤーを持つ企業とともに新たな体験の提供を目指そうという座組みと見ています。

 特に電子決済が重要なテーマになるでしょう。ただ、現在は群雄割拠のため、2019年内にどこまで進むか分かりませんが、はっきりしているのは、ネットで完結せず、リアルUXを提供する企業が生き残るということです。

——その上で、Rettyの2019年の戦略を聞かせてください。

 具体的な内容はお話しできませんが、ヤフーとともに商品を開発しています。そう遠くないうちには明らかにできると思いますが、現時点の進捗は順調です。ヤフーという大きなプラットフォーマーとともに飲食店市場における戦略会議を頻繁に実施してきました。

 弊社単体の戦略としては、サービスの強化とブランド構築への注力です。利用者数も4000万人まで拡大し、規模が拡大した分、使えて当たり前の機能を安定させて提供しなければなりません。これを基礎として取り組みつつ、改めてブランドを確立させる施策に取り組みます。

 他方でさまざまな課題も解決しなければなりません。たとえば、Rettyのオンライン予約は、飲食店側の機能にまだ弱い部分が残っています。店舗スタッフによる在庫提供といったオペレーションをもっと容易にしなければ使っていただけません。この点は現在も改善を重ねていますが、さらに注力すべき箇所だと認識しています。

 そのほかの取り組みとしては、以前から取り組んできたアジアを中心としたサービスの拡大でしょうか。これまでは口コミを増やすフェーズでしたが、2019年は閲覧者の拡大などフェーズへ移行させます。

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