すべてが計画通りに行けば、イスラエルの独立宣言や国旗、国歌、聖書、ホロコーストの生存者の話などを記録したディスクが2019年に月面に着陸する見通しだ。
このディスクはイスラエルの無人宇宙船「Beresheet」(創世記を意味するヘブライ語)に搭載され、月に向かう。Beresheetは数カ月以内にフロリダ州ケープカナベラルからSpaceXのロケットで打ち上げられる予定だ。イスラエルの宇宙船として初めて月に到達することになる。
イスラエルの非営利団体であるSpaceILとIsrael Aerospace Industries(IAI)の代表は現地時間12月24日、テルアビブ郊外で開催されたイベントでタイムカプセルを宇宙船に搭載した。カプセルは3枚のディスクで構成されており、それぞれ何百ものデジタルファイルが収められている。
SpaceILの共同創設者の1人であるJonathan Winetraub氏は、「とても感動的な瞬間だ。この宇宙船とタイムカプセルがどれだけの間、月面に残るのかは分からない。未来の世代がこの情報を見つけて、この歴史的な瞬間についてもっと学びたいと思う可能性は非常に高い」と述べた。
Beresheetの高さはわずか約1.5mで、重さは600kg。SpaceXの「Falcon 9」で他の衛星とともにセカンダリーペイロードとして打ち上げられる。
打ち上げは当初12月に予定されていたが、SpaceILとIAIがSpaceXによる最終的な確認を待つ間、延期されることになった。
イスラエルはBeresheetを打ち上げ、米国、ロシア、中国に続いて月面着陸のミッションを達成する4番目の国となりたい考えだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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