巨大ロケット「Starship」、マスクCEOがプロトタイプの画像を公開

Eric Mack (CNET News) 翻訳校正: 編集部2018年12月25日 09時07分

 SpaceXは2018年に20回のロケット打ち上げに成功したが、それと同時に、将来のさらに大きく素晴らしい計画に向けて取り組んでいる。最高経営責任者(CEO)のElon Musk氏は米国時間12月24日早朝、建造中の「Starship」のプロトタイプ版の画像を公開した。

 Starshipとは、以前は「BFR」と名付けられていた巨大ロケットの新名称で、SpaceXはこれを利用して宇宙を超高速に移動し、月を周回して火星に人間を送り込む計画だ。

 写真からはロケットの巨大さがうかがえる。SpaceXによると、宇宙飛行士を月に送り込んだアポロ計画のロケット「Saturn V」よりも大きく、はるかに高性能になる予定だという。ノーズコーンだけでも高層ビルほどの高さがあるようで、周囲にある作業用トラックがとても小さく見える。

 Musk氏は、テキサス州にあるSpaceXの試験施設で建造中のこの巨大ロケットのプロトタイプが、ステンレス製であることをツイートで明らかにした。続けて、ステンレスはカーボンファイバーよりも、(大気圏に再突入する際などの)高温に強いとコメントした。

 また、表面は「非常に高温になるので塗料は使えない」とし、「熱反射を最大」にするために「ステンレス鏡面仕上げ」にするとした。

 SpaceXは2019年に、「ホッパー」飛行(ロケットを垂直に打ち上げて帰還させる試験)によって、Starship設計の試験を開始する計画だと、Musk氏は述べている。Musk氏によると、打ち上げ試験には、同社の次世代エンジン「Raptor」3基を使用する予定だという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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