Anthony Levandowski氏の名前に心当たりがあるだろうか。この数年間の自動運転車開発の経過を追っていたのであれば、心当たりがあるはずだ。Waymoの技術に関する企業秘密を盗んだとしてUberが提訴された訴訟で、中心となっていたのがLevandowski氏だ。米国時間12月18日付けのコミュニティーサイトMediumへの投稿で、同氏は新たなビジネスを発表した。
Levandowski氏の新たなベンチャーであるPront.aiは、トラック運転手を対象とした高速道路限定の自動運転システムの推進を目標としている。発表によると、このシステムが効果を発揮するのに、LiDAR(ライダー)センサや高解像度マップといった高価な製品は必要ないようだ。
実際のところ、同氏はトヨタの「Prius」にこのシステムをインストールし、一切手を使わずに、一度も手動運転に切り替えることなく、米国を横断したと述べている。この発言をたわ言と捉える人もいるかもしれないが、同氏が動画サイトVimeoのPront.aiのアカウントに投稿した動画が、この発言を裏付けている。
Pront.aiが実際に販売する製品「Copilot」は、ハイエンドな高級車に搭載されているのをよく目にする高度なドライバー支援システムを、クラス8のセミトラックにもたらすことだ。このシステムは、投稿で明示されているわけではないが、アダプティブクルーズコントロール(ACC)や車線維持支援機能を装備していると推定される。。
Levandowski氏のMediumへの投稿だけで、同氏の自動運転車を手掛けるスタートアップに期待を寄せてしまうのは、やや楽観的すぎるかもしれない。同氏の発言内容が実際に可能であることを示す証拠は多くあるわけではなく、ごくわずかに限られている。Levandowski氏は2019年初頭にCopilotの提供を正式に開始することを計画しているので、あと数カ月待てば、同氏の発言がどれほど正確なものなのかを確認できるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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