Appleは、中国の裁判所による旧型「iPhone」への販売禁止命令を回避すべく、ソフトウェアのアップデートを計画している。
中国の裁判所はAppleの中国子会社に対し、「iPhone 6S」「iPhone 6S Plus」「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」「iPhone X」の販売を中止することを命じた。Reutersによると、Appleは今週前半にアップデートを適用する予定だという。
今回の禁止は、Qualcommの特許2件を侵害しているとの訴えに基づくもの。Appleは、アップデートによって両特許に関連する「一部の機能」に対処すると述べた。
これらの特許は、iPhoneの写真のサイズや見た目を調整および再フォーマットしたり、タッチ画面を使用してアプリを管理したりする技術に関するものだ。これらは「iOS 11」にのみ影響し、最新版の「iOS 12」ではQualcommの特許を侵害しないとAppleはCNBCに語った。
一方のQualcommは現地時間12月13日、同じ特許に基づくiOS 12がプリインストールされている「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」の販売禁止も中国の裁判所に求めたと、Financial Timesが報じた。
Qualcommのエグゼクティブバイスプレジデントで法律顧問を務めるDon Rosenberg氏は、電子メールの声明で次のように述べた。「Appleは福州市の裁判所の命令を引き続き無視し、違反している。Appleは法的に、命令で特定されたデバイスの販売、販売向けの供給、および輸入を直ちに停止し、裁判所に従うことを証明する義務がある」
Appleはコメントの依頼にすぐには応じなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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