全国共和党下院委員会(NRCC)が、2018年の米中間選挙の期間中にハッキングの被害に遭っていたという。
米政治ニュースサイトPoliticoの報道によって、数千通に及ぶNRCCの電子メールが身元不明のハッカーに盗まれたことが明らかになった。
「NRCCは、未知の人物によるサイバー攻撃の被害を受けたことを認める」「当委員会のデータのサイバーセキュリティは最重要事項なので、サイバー攻撃の判明後直ちに社内調査を開始し、米連邦捜査局(FBI)に知らせた。現在、FBIがこの件を捜査している」と、NRCCの広報担当者であるIan Prior氏は声明で述べた。
FBIはコメントを控えた。
NRCCは、サイバーセキュリティ会社のCrowdStrikeにも今回のハッキングを報告したという。同社は2016年に米民主党全国委員会(DNC)がハッキングの被害に遭ったときに調査を率いている。
CrowdStrikeは、4月にNRCCから同委員会の電子メールへの「不正アクセス」についての調査を依頼されたことを認めている。同社は以前、NRCCの内部ネットワークの保護を請け負っており、このネットワークは今回影響を受けなかった。
今回盗まれた電子メールはどこにも公開されておらず、攻撃者たちから電子メールをオンライン上で公開するという脅迫の連絡はNRCCには届いていない、とPoliticoは報じている。
NRCCは、どういった経緯で情報が流出したかや、なぜ選挙が終わるまで今回のハッキングについて公表するのを待ったのかについてはコメントを控えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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