世界最大のロボコン「WRO」で日本の小学生チームが世界8位の快挙--タイから現地レポート - (page 2)

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小学生チーム「キャンディーサムライ」にインタビュー

 今回、8位入賞を果たした小学生チーム「キャンディーサムライ」のメンバーである、小助川晴大君(横浜国立大学教育学部付属横浜小学校4年生。WROには2回目の出場。以下、小助川君)、片岡嗣葉君(世田谷区立中丸小学校5年生。WROには4回目の出場。以下、片岡君)、只石倖大君(渋谷区立猿楽小学校4年生。WROは初参加。以下、只石君)に、世界大会に参加した感想や、今回開発したロボットへの思いなどを聞いた。

入賞を喜ぶキャンディーサムライのメンバー
入賞を喜ぶキャンディーサムライのメンバー

——どのようにして、恵方巻きからキャンディを作るロボットを思いついたのでしょうか。

小助川君 : 家族で夕飯を食べた後に、みんなでテレビでインターネットを見ていました。確か2月で、恵方巻を作りすぎて捨てている話をやっていたんです。

 お寿司はすぐ悪くなるから、時間がたったら食べれません。食べない分は早々に廃棄処分されてしまっていました。どさどさゴミ箱に捨てているのを目にしました。誰も手を付けていない食べ物を捨てるなんてひどい光景でした。腐るからしょうがないのはわかるんだけど。「これ、捨てる前に、もっと腐ったりしない食べ物に変身できないのかな?」と考えて、家族に話しました。

 そうだ、お寿司をもっと保存できるものに変えれないのかな。保存できる食べ物、お菓子がいい。僕の大好きな飴とかに変えることとかできないかってひらめきました。ところで飴ってどうやって作るんだろう?お寿司から飴なんて作れるのかな?どんどんどんどん考えが膨らんで、話が止まらなくなくって、お父さんはちょっと笑っていました。

 あとでそれがフードロスという「食糧問題」で、しかも今回のロボコンのテーマだって知って、その時のことを思い出してロボット作りのメンバーに話したのがきっかけです。

初回のプレゼンテーションを終えて、広大な会場内の中庭のひだまりで、はしゃぎあう様子。チェンマイ市内のこの日の気温は15度、湿度も低く過ごしやすかった
初回のプレゼンテーションを終えて、広大な会場内の中庭のひだまりで、はしゃぎあう様子。チェンマイ市内のこの日の気温は15度、湿度も低く過ごしやすかった

——海外の大会に出た感想を聞かせてください。片岡君は2回も世界大会に出場しているんですよね。

片岡君 : はい。外国のロボコンは英語で説明しなくてはいけないので、それが当日緊張せずにできるかどうかが最後まで一番心配でした。ですが、新しく今回加わってくれたメンバーの只石君と、去年から一緒にやってる小助川君と、何度も何度も猛練習して、台本を暗記してすらすら言えるように頑張りました。

 審査員は毎回違う人が違う質問をしてきます。コーチに翻訳してもらって、できる限り用意した答えで返事をしていました。「どうして飴を作ったの?」という質問には僕らはすかさず「飴が好きだから!!!」と答えて、3人思わず声がそろって返事をしたので、あとで笑ってしまいました。

ロボット作りを通じて、学年や学校の垣根を超え友情を育んだ、キャンディーサムライのメンバー
ロボット作りを通じて、学年や学校の垣根を超え友情を育んだキャンディーサムライのメンバー

——食糧問題について色々と調べたり、実際にロボットを作ってみたりしてどうでしたか。

小助川君 : お腹がすいている人がいるのに、食べてない物を捨てている人たちがいる。数字で見ても凄い。どうにかそのふたつの世界を繋げられないかなって思って。

 飴を作るロボットを3人でアイデアを出し合って制作しました。結局マシーンは9つを組み合わせることに落ち着いて。いろんな仕事をそれぞれやらせるように組み立てたんですが、このロボットを作ってたら、「そうか。世界を1つに繋げるためには、それぞれ役割分担をしないといけない」って気が付いたんです。食糧問題の解決もそれと一緒だなって思います。

 飴を作るこの僕たちが作った9つのマシーンは、どれ1つ欠けても飴玉を作ることはできません。1つの問題を解決するためには、アイデアをいっぱい出すのも大事です。でもそれだけじゃ駄目です。みんなで協力してうまくまとめて、流れや仕組みを作る必要があるんだなってことに気づきました。

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