ディー・エヌ・エー(DeNA)は12月5日、次世代タクシー配車アプリ「MOV(モブ)」の東京都内でのサービス開始にともない、乗車料金が無料になる「0円タクシー」の走行を同日に開始した。初回のスポンサーは、日清食品の「日清のどん兵衛」で、まずは都内で50台のタクシーから提供を開始する。
0円タクシーは、契約スポンサーとMOVの広告宣伝費によって、乗客の利用料金を無料にするサービス。スポンサーは配車できるタクシーの車体ラッピングや、車内での自社商品・サービスの宣伝を通じて、認知獲得や購買に繋げられることが特徴だ。
初回のスポンサーである日清食品による0円タクシーの提供期間は、12月5日〜31日(7〜22時)。配車可能エリアは、渋谷区、新宿区、港区、中央区、千代田区付近。運行可能エリアは東京23区全域となる。また、12月26〜31日までの期間限定で、乗客は「日清のどん兵衛 天ぷらそば」がもらえるという。
同日の記者発表会の会場は恵比寿駅付近で対象エリアだったため、筆者は会見の帰りに早速、0円タクシーに乗って帰社することにした。MOVアプリを起動して、地図上に「どん兵衛」のアイコンの車両が走っていることを確認し、乗車位置と降車位置を指定。タクシー会社の選択画面に表示されている「0円タクシーby日清のどん兵衛」を選んで、「タクシーを呼ぶ」ボタンを押したところ、2分ほどで近場を走っていたどん兵衛のラッピングカーが到着した。
後部座席に乗り込むと、目の前にディスプレイが設置されており、どん兵衛のCM映像がエンドレスに流れ続けていた。吉岡里帆と星野源好きにはたまらない時間だ。車内に目を向けると、内装もどん兵衛をイメージさせる赤色に統一されており、所々にどん兵衛のロゴが見える。
0円タクシーは複数のタクシー会社と提供するが、今回乗車したのは荏原(えばら)交通のタクシーだった。普段は無線経由か流しで客を乗せており、この運転手が配車アプリによって客を乗せるのは今回が初めてだったそうだが、操作に迷うといったことはなかったという。また、普段は乗せた後にナビで住所を設定するが、MOVでは自動で表示されるナビに従って運転すればいいので負担が少なく、降車場所を事前に把握できる点も魅力だと語っていた。
恵比寿から降車場所の神保町までの約30分間ほど乗車し、目的地に到着すると運転席のディスプレイに乗車料金の4340円が表示された。通常はここでアプリに登録したクレジットカードによる決済が発生するが、0円タクシーでは現金決済に切り替える形で無料にしていた。ちなみに、タクシー運転手の運賃は、広告宣伝費から支払われるとのこと。
筆者は過去にUberを何度か利用したことがあったため、今回初めてMOVを利用したが、アプリの操作面などで特にストレスを感じることはなかった。0円タクシーは都内で50台しか走っていないこともあり、なかなか捕まえるのが難しそうだが、機会があればぜひまた乗車してみたい。
なお、歩行者や信号待ちをする車両の運転手などが、珍しそうに“どん兵衛カー”に目を向けたり、指をさしたりしていたので、同社の狙い通り広告としての役割も果たしているのではないだろうか。
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