中国は、遺伝子を編集された赤ん坊の研究をこれ以上させたくないようだ。
中国政府は現地時間11月29日、世界初となる、遺伝子を編集された双子を誕生させたと主張する医療チームに研究を中止するよう命じたという。The Associated Press(AP)が報じた。
中国科学技術部のXu Nanping副部長は、国営放送局の中国中央電視台(CCTV)に対して、科学技術部がこの研究に強く反対し、医療チームの行動は違法であり容認できるものではないと述べたと、APは報じている。Xu氏はまた、この研究に対する調査を命じたという。
25日、中国の科学者であるJiankui He氏が、双子の女児の遺伝子を編集することに成功したと述べ、この画期的な成果について記録した声明をYouTubeで公開した。He氏によると、双子の女児(LuluちゃんとNanaちゃん)は、同氏が胚の遺伝子を改変してHIV感染に対する耐性を強めた後、健康に生まれたという。同氏は28日、香港で開催された「第2回ヒトゲノム編集国際サミット」(Second International Summit on Human Genome Editing)で、今後また遺伝子を操作した新生児が誕生するかもしれないと述べた。
He氏とそのチームは、遺伝子改変技術の「CRISPR/Cas9」をヒトに使用したことが倫理的に問題であるという理由から、国際的に非難を浴びている。CRISPRは、遺伝子を正確に切り貼りすることによって、DNAの一部の削除や置換を可能にする技術。
深セン市にある、He氏が所属する南方科技大学(同氏は現在、無給休暇中)と、地元のMedical Ethics Expert Board(医療倫理専門家委員会)は、He氏の研究の調査を開始した。
米CNETは中国科学技術部、在米中国大使館、He氏、南方科技大学にコメントを求めたが、すぐには回答を得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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