Apaman Networkが、賃貸住宅のスマートルーム化を始める。11日27日、アマゾンのスマートスピーカー「Amazon Echo Spot」とリンクジャパンのスマートリモコン「eRemote mini」を常設した「AI Smart Room」を発表。音声を使って家電を操作したり、賃貸住宅に有益な情報を届けたりする、スマートルームを提供する。
12月1日から「AIスマートルームキャンペーン」として、アパマンショップ全店舗でプロモーションを開始。アパマングループやフランチャイズ加盟企業が持つ管理物件への導入を推進する。
AIスマートルームキャンペーンは「賃貸住宅に住んでいる多くの人に、AIを生活に取り入れ、上手に体験してほしい」(Apaman Network CMOの大滝里美氏)という思いからスタートしたもの。
Amazon Echo SpotとeRemote miniを連携し、声による家電の操作を実現。家電は赤外線リモコンに対応しているものであれば連携できる。独自のAlexaスキル「APAMAN(仮名)」の提供も予定しており、地域の情報や引越し先での手続きの仕方といった情報を提供していく計画。2019年3月までに第1弾を提供し、その継続的にアップデートしていく。スキルの開発は、ITシステムベンダーであるインフォネットが担当する。
AI Smart Roomは「入居者にはスマートスピーカーとリモコンによる便利な生活を提供し、オーナーには、近隣にある同様物件と差別化を図るほか、入居者の満足度向上による空き室対策に結びつけ、双方にメリットを提供できる」(大滝氏)ことが狙い。Amazon Echo Spotは、ディスプレイを通して文字や画像など多くの情報を提供できるため「ディスプレイ付きのスマートスピーカーが最適と考えた」(大滝氏)と選択理由を話す。
アマゾンジャパン アレクサビジネス本部兼モバイルビジネスデベロップメント GM/本部長の柳田晃嗣氏は「賃貸ビジネスを長く手がけるApaman Networkは、入居者のことをよく知っている。賃貸住宅向けにどんなスキルが出てくるか期待している」とコメント。新たなAlexaスキルの登場に期待を寄せた。
APAMANのAlexaスキルは、賃貸住宅入居者向けとして広く公開していく予定。機器の導入によりAI Smart Room化できるため、築年数などに左右されず導入を進めていくとのこと。導入目標件数については明らかにしなかった。
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