サン電子は11月27日、置くだけでIoT化/遠隔管理を実現する「おくだけセンサーソリューション」の販売を開始したと発表した。
本製品は、センサーを搭載した子機と、親機となるIoT/M2Mルータ「Rooster」で構成される。あらかじめ親機と子機間のペアリングが実施した状態で出荷されるため、電源を入れてセンシングしたい場所に置くと約7分でセンサーデーターが自動で取得できるセンサーソリューションだ。
子機は、温度・湿度・照度・加速度・磁気の5種類のセンサーを内蔵。防水防塵対応(IP65)のため、屋外でも使用できる。また、親機と接続できないオフライン時でも、子機自身にデータ保存が可能な「ロガーモード」を搭載した。なお、子機は16台まで設置できる。
センサー親機は、他社製のBluetoothセンサーデバイスとの接続に対応。子機と他社製センサーのデータを併せて受けとるといった使い方もでき、倉庫や農業、製造現場、工事現場、介護施設など幅広い分野で利用できると見る。
すでに、温度センサや加速度センサを活用し、食品の運搬や精密機器などの配送状態の履歴をチェックしたり、照度センサを活用して製造工程現場の工程管理をするといった事例があるという。
通信は、サブギガ(920MHz帯)および、Bluetooth(2.4GHz帯)の2種類の無線通信に対応しており、親機から子機間の通信は、暗号化(AES256bit)に対応する。
電源には、コイン電池(CR2450)を使用し、約1年間のバッテリー稼働が可能。また、USB給電にも対応している。
基本セット(オンプレミスタイプ)とスターターセット(クラウドタイプ)の2種類のセットプランを用意しており、基本セットでは、プリインストール済のおくだけ設定ツール(ビューワ機能付き)もしくは、オープンソースIoTプラットフォーム「ThingsBoard」が使用可能。
スターターセットでは、同社のIoTプラットフォーム「Bacsoft IoT Platform」が使用可能。PCやスマートフォン、タブレットでデータ閲覧、複数拠点の一括監視・管理が可能となっている。
同社によると、子機のセンサーのバリエーションは、人感センサーや土壌センサーなど今後順次拡充する予定で、企業のリクエストに合わせ、さまざまな用途に対応できるとしている。
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