カリフォルニア大学デービス校(UCD)が開発している「EXPLORER」は、UCDいわく「1度のスキャンで人間の全身の3D画像を作成できる世界初のイメージングスキャナ」だ。
この魅力的なマシンには、2つのよく知られているイメージング技術が組み合わされている。「陽電子放出断層撮影(PET)」と「X線コンピュータ断層撮影(X線CT)」だ。このスキャナを開発したUCDの科学者らは米国時間11月17日、EXPLORERで初めてスキャンした人間の映像を収めた動画を公開した。
「どのような映像になるのか何年間も想像していたが、初めてのスキャンでわれわれが目にした驚くほどの細部は、想像をはるかに超えていた」と、EXPLORERの開発者の1人であるSimon Cherry氏は述べた。
EXPLORERは通常のPETスキャンよりもはるかに高速で、全身の診断スキャンを30秒以下で行うことができる。EXPLORERの開発者らは、転移したがんなどの疾患の進行具合を追うのに利用できると述べている。
UCDが公開した2つ目の動画では、EXPLORERが撮影した、ブドウ糖注射液が下肢の静脈から上方に流れていく映像が示されている。
EXPLORERスキャナの第1号機は、カリフォルニア州サクラメントにある研究所に導入され、2019年から研究プロジェクトや患者の画像診断に用いられる予定。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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