承認欲求の塊であり、ネットを使えばそれが簡単に実現する可能性があることを知っているのが、いまの10代だ。だから簡単に動画を投稿してしまうし、注目を集めるためなら過激な行動にも走りがちだ。
炎上を起こしたり、犯行予告やハッキングなどをしてしまう理由も、「注目を集めたい」「すごいと思われたい」「フォロワーを増やしたい」という理由のことが多い。注目されたい願望が暴走した結果、不幸な結果につながってしまったにすぎない。
自分の子どもには、安易に顔を出した状態で動画を投稿してほしくないと考える保護者は多いだろう。しかし、子どもは注目されたいと強く願っているため、禁止しても隠れて投稿されてしまう可能性がある。
子どもにはそのような動画を投稿するリスクを正しく伝えるとともに、個人情報管理の大切さを教えてあげてほしい。同時に、部活動や習い事など、子どもが承認される場や居場所を見つける手伝いもしてあげてほしい。
高橋暁子
ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディア等の記事の執筆、企業等のコンサルタント、講演、セミナー等を手がける。SNS等のウェブサービスや、情報リテラシー教育について詳しい。
元小学校教員。
『スマホ×ソーシャルで儲かる会社に変わる本』『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』(共に日本実業出版社)他著書多数。
近著は『ソーシャルメディア中毒 つながりに溺れる人たち』(幻冬舎)。
ブログ:http://akiakatsuki.hatenablog.com/
Twitter:@akiakatsuki
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