Microsoftによって米国時間11月6日に公開された2件の「Outlook 2010」のアップデートが15日、配信停止になった。これらのアップデートによって起動時にアプリがクラッシュする問題が発生したためだ。
同社は、配信を停止した「KB4461522」と「KB2863821」というアップデートに関するそれぞれのサポートページで、インストールしたユーザーは「『Microsoft Access』を含むアプリケーションがクラッシュする問題に遭遇するおそれがある」と記している。
これら2件は日本の新元号が開始する際に元号が正しく表示されるようにする目的で「Microsoft Office 2010 Service Pack 2」に提供された更新プログラムであり、セキュリティパッチではない。
また、同社は「Microsoft Office」のサポートページで、セキュリティアップデート「KB4461529」の適用によって「Outlook 2010 64ビット」がクラッシュするケースがあるという注意喚起を行っている。
13日に公開された11月の月例アップデートに含まれているこのパッチによって、電子メールや悪意のあるウェブサイトを介して悪用可能な、遠隔地からのコード実行に関する4件の脆弱性が修正された。
同パッチによって一部の環境でOutlookがクラッシュするという問題が引き起こされているものの、Microsoftは同パッチが解決する問題の重大性を考慮し、その削除は推奨していない。
同社は、この問題に対するフィックスを公開するまで、「Outlook Web Access」を使用するよう勧めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」