Facebookに、ユーザーが「いいね!」をクリックしたページや投稿、友達に関する情報が盗まれる脆弱性があったことが明らかになった。同社は先ごろ、この脆弱性を修正した。
このセキュリティ上の不具合はクロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)攻撃に関するもので、Facebookユーザーがすでにログインしているアカウントにアクセスし、ページが本来行うべきではないタスクを実行するよう仕向ける。この脆弱性は、オンラインで利用されているブラウザ全体の60%以上を占めるGoogleの「Chrome」ブラウザ上でFacebookを利用する場合に生じていた。Googleの広報担当者は、7月に公開したアップデートでこの不具合に対処したと述べた。
サイバーセキュリティを手がける企業Impervaがこの脆弱性を発見し、5月にFacebookに報告していた。Impervaは米国時間11月13日のブログ記事で、この脆弱性について詳述した。
Facebookの広報担当者は声明の中で、「当社は検索ページにおけるこの問題を修正済みで、いかなる悪用も確認していない」と述べた。
攻撃を機能させるには、ハッカーはFacebookにログインしたユーザーが不正なウェブサイトを開くよう仕向ける必要があった。ユーザーがそのサイトの任意の場所をクリックすると、脆弱性によってiframe(ページ上に「YouTube」動画などのコンテンツを埋め込むために使われるコード)で新しいタブが開き、Facebookの検索ページが表示される。
そこから、攻撃者は検索条件を作成して情報を検索し、たとえば特定の条件に当てはまる友達がいるかや、ユーザーが特定のページに「いいね!」をしたか、ユーザーの友達が特定のテキストを含む投稿をしたかなどを参照できた可能性があった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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