The New York Times(NYT)はGoogleの人工知能(AI)を利用して、およそ600万枚の写真からなる歴史的アーカイブをデジタルデータに変換し、同紙の歴史特集に使う計画だ。
NYTの「資料室」には、1870年代にまでさかのぼる500万〜700万枚の写真が保管されており、この中には印画のほか、写真家のフィルムに収められているすべての写真をプリントしたコンタクトプリント(密着印画)も含まれる。NYTはこれらの写真を、Googleの技術を利用して、いくつもの書類整理棚を占有している現在のアナログ状態よりもっと役に立つものに変換しようとしている。
NYTは、写真について説明した印刷または手書きの文字を認識するGoogleのAIツールと、Googleのストレージおよびデータ分析サービスを利用する。物体認識技術の利用も検討する計画だ。
AI(具体的には、大まかながら人間の脳を模したニューラルネットワークを利用するアプローチ)は、写真を大きく変えるものだ。まず何よりもスマートフォンのカメラでよりよい写真を撮影するのに役立つことに加えて、AIの画像認識技術により、写っている人物で写真を整理できるほか、ランドマークなどの被写体も認識できる。
NYTの場合、AIによってアナログからデジタルへの移行がさらに円滑になる。
NYTは、歴史に光を当てる特集「Past Tense」でデジタルデータ化した写真を使用する計画だ。これらの写真は、「Flickr Commons」などのパブリックフォーラムには追加されない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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